金鯱は泳ぐや青き初御空

手をそろへ声はづみつつ御慶かな

ムーティの品格新春コンサート

1月1日 木曜







三河万歳地球博会場建設中

    東名が渋滞で猿投グリーンロードを選んだから、長久手の会場の側を通った。
    景気上昇、そんな風な雰囲気。
    先ずは目出度い。
    三河へ帰るから、「三河万歳」‥‥

    1月2日 金曜







ふるさとの蒲鉾包丁始とし

    紅白の蒲鉾を先に。
    その後で切った、卵をふんだんに入れた厚焼きに、わたしは正月らしさを感じる。

    1月3日 土曜







千両や句会変更報せられ

    玄関の花を活け替えた。
    庭の黄色い千両が今年はとても多いから、それを。
    そして、うす桃色の侘助一輪。

    「明後日の句会ね、中華料理でということに‥‥」
    お食事しながら句会、わたしはそういうのが好き。

    1月4日 日曜







冬星と飛行機の灯を三つ見し

    ふと見上げた夕暮れというには昏い空を、
    そう、星座が動いて行く‥‥

1月5日 月曜







腕組みて寒満月を仰ぎたり

食洗機の音ひびく夜寒の入

    むくさんが「寒の入」の句を英語に訳して下さいました。

      Runs a dishwasher
      sounding sharp at night:
      The beginning of midwinter


初句会おしゃれ談議も加へらる

    1月6日 火曜







七草爪知りて今宵はマニキュアを

    七草粥をというならわしは、我が家にはない。
    子供の時にも記憶がない。
    わが子のために、一、二度作ってみたことはあるが、だれも喜ばない。

    ということで、今夜は近くのお鮨屋へ。
    でも、七種の季語は使いたい。
    歳時記で「七草爪・薺爪」を見付けた。
    ‥‥じゃ、これにしよう!

1月7日 水曜







はればれと一輪の寒あやめ咲く



    1月8日 木曜







足袋を干す糸のありしよむかしむかし

    白足袋を手洗いして、裏返す。
    糸の輪を竿に通す‥‥
    そんなことをしたのは幾つまでだろう。

    留袖を着たりしても、履いた足袋はクリーニングに出してしまう。

    もし、日頃、時には和服を着ることにしたら、洗うのかしら?
    きっと洗うのだろう、と、今は思うけれど。

    ふっと、そんな暮しをしてみたい。

1月9日 金曜







せねばならぬさがしものふたつ懐手

    昨日のつづきではないのですが、わたし、和服ではなく。
    でも懐手。
    ええ、精神的に。

    なんにもしたくない日です。

    1月10日 土曜







なべて長生の賜物とある賀状
    昨日届いた賀状。
    先生の居られる町は、今年の「えひめ町並博」の企画に入っている。
    その町で、十代のわたしは母と別れた。

    長男が一歳の頃に伺ったことがある。
    何十年が過ぎたのだろう。

    わたしの賀状の句を楽しみにしてらっしゃるとのこと。
    久しぶりに、このページをプリントして送ろう。

1月11日 日曜







風花は歌ふよ世界に平和をと  

    数日前からCDを聴き、覚えたいと思っている「世界に平和を」という曲。
    ディズニーの「わんわん物語」に、こんなのがあったのですね。
    「Silent Night」に重ねての、とても美しい曲。
    きっととレディーとトランプのクリスマスのシーンなのでしょう。


        Silent as the snowflake in the night
        Holy is the spirit of this night

        All the world is calm and peaceful
        All the world is bright and joyful

        Spirit of Love and Child of Peace
        Love unending that shall not cease

        Peace, my children of good will
        Peace, my children, peace, be still


    ‥‥思い出しました。
    むかし、野良犬の仔を拾ったのです。
    どうしてもとの長男の「おねがい」でした。
    哺乳瓶でミルクを飲ませて、大きくなりました。

    名前は、もちろん、トランプと♪

    -連俳より- 1月12日 月曜







寒波来る幼稚園から赤い頬

1月13日 火曜







重ね着をしたまま一日暮れにけり  

    冷え込みと、風邪っぽいので。
    でも、重ね着とは言うものの、すこし厚めのカーディガンくらいのこと。
    それから、古くなったエトロのスカーフを、遊びながら捩って巻く。
    これがなかなかカッコイイと嬉しがってます。

    今夜はおでん。
    おでんで一句と思っていたのに‥‥

     1月14日 水曜







寒鰤の一切れづつを鍋に入れ
    はい、鰤しゃぶを。
    豆乳の入った出汁でした。
    寒さが飛んで行きました。
1月15日 木曜







雪が降る丘なれば雪をわが頬に  



     1月17日 土曜







冬の燈の階段Barへ上り行く

1月19日 月曜







また寒波予報やネット句会の選
    二日ほど、寒さがゆるんだと思っていたら、
    次の厳しい寒波が来るそうな。

    ネット句会の選は、ポストへ行くこともない。
    けれども遅れないようにと、クリックで送信。

     1月20日 火曜







冬の夜ヒッチコックの「鳥」観得ず

1月22日 木曜







根の長きままを貰へば根深汁
    ほうれん草も大根も甘かった。
    今朝の葱もやわらかくて。

    庭の芝生、少し狭めて畑にしようかしら‥‥と思う、だけ。

 1月23日 金曜







美しきひと紙漉の未来追ふ
    凄いものを見た。
    堀木エリ子
    巨大和紙の製作、その作品。
    むしろ、作品よりも彼女に魅力がある。

    NHK「人間ドキュメント」再放送、ぼや〜っと見ていたのに‥‥
    久しぶりの感動。

1月24日 土曜







炭籠を下げし母の手浮び来る
    ネット句会でお二人に採っていただいた句。
    雑詠で、季語を探していたら目に付いた「炭籠」
    浮んで来たのは竹で編んだ茶色の丸い形のもの。
    火箸で炭を挟む母の手は細く美しかった。

 1月25日 日曜







寒造丹波杜氏の話出て
    同じく、季題「寒造」で投句したもの。
    正月に丹波篠山へ行った知人がある。
    その土産の中に篠山の観光地図があった。
    十年ほど前に、お仲間と松茸を食べに行ったことがあり、
    歩く時間はあまりないまま、「丹波杜氏酒造記念館」へは入ったことを思い出した。
    知人の話を聞きながら、もう一度ゆっくり訪ねてみたくなった篠山。

    選ばれはしなかったけれど、わたしはこの句が好き。

1月26日 月曜







JAZZ LIVE三時間半春近し
    今年初めて。
    初めてだから、ちょっと豪華版。
    今夜は楽しかった。

 1月28日 水曜







冬萌や沙羅の枝先白きもの

1月30日 金曜







それぞれの書架へと冬の名残の夜
    大きな書店は郊外店になってしまって。
    中でも品揃えのいい店へ、今夜も寄った。
    午後八時に駐車場はいっぱい。

    買って来た本はそのままにして、テレビドラマに、珍しく二時間。
    山田太一のもの。
    むかし、「岸辺のアルバム」を毎週見ていたことを思い出す。
    “Will You Dance ?”の曲がとっても好きだった頃。

 1月31日 土曜







松葉蟹鳥取に友訪ひしこと
    初めて松葉蟹を知ったのは二十歳の頃。
    同じ下宿の、鳥取出身の友達の家から送られて来たものだった。
    長い脚の身の美味しかったこと!

    数年後、鳥取へ行った時に彼女に会ったきり‥‥
    高校では陸上選手だったという、彼女の脚も長く美しかったっけ。

    今夜の寄鍋に入れた冷凍のずわい蟹には、もちろんのこと、あの美味しさはない。

2月1日 日曜







雨音に春の近づく足音も
    朝から小雨。
    水を欲しがっていたような庭の木々がうれしそう。
    少なく、小さくなった山茶花の紅色も、元気を取りもどした。

    雨のせいか、予報と違って肌寒い一日。

 -連俳より- 2月2日 月曜







鬼の面めがけ豆撒きしたのやら
    さてさて、
    鬼の役のパパ、家に居たのかしら?

    今ごろアカオニで帰って来てたりして‥‥

2月3日 火曜