万博の今年と金鯱煌けり
    一年前には、
    モリゾーとキッコロも、なんなのこれ?だったのに。
    どういうわけか、愛らしく思えて、小さなハンカチをいくつか買っていた。

    それほどに、名古屋は一斉に万博ムード。

    1/1 (土)




伊勢湾岸道路走るや遠雪嶺
    勧められたから、東名高速ではなく。

    三車線!
    しかも車は少ない。

    140キロのスピードが快適♪
    ‥‥わたしが運転したわけではないけれど。

1/2 (日)




三日はや間違ひ電話重なりて
    某住宅建設会社と局番違いのわが家。
    朝から、「給湯器がこわれました」との電話が。
    午後にもひとつ。
    これは相手が直ぐに気付いて「すみません」と。

    今日は笑い話で済むものの‥‥

    1/3 (日)




買初や御題「歩み」の美しき菓子
    友達の初釜に間に合うようにと。
    そして、わたしのためにも。

1/4 (火)




臘梅の香にて客人迎へたし

    1/5 (水)




人日や七年前の手紙見て
    その手紙は昨夜探し物をしていて見つけた。
    叔父からの便りの中に同封されていたもので、読んだ記憶はある。

    改めて読み、その時にお礼状を書くべきだったと‥‥

    重い荷を降ろしたばかりの頃で、気持にゆとりがなかったのだと思う。
    関りたくなかったことに、関りたくなる、時の流れの不思議さ。
1/7 (金)




歌のあり笑顔のありて新年会
    十年のタイムスリップ。
    そしてたしかに現在。
    重なり合うおもしろさ。



レイ・チャールズになった渡辺史公
(ナベちゃん、動くからピンボケよ♪)

牛嶋とし子


    “Unforgettable”
    そう、しみじみと‥‥

    1/9 (日)




成人の日の後れ毛の揺れてをり
    身内の女の子の振袖姿は久しぶり。
    化粧の薄いことも、典雅な柄行も、いいなと思う。

    デジカメで撮った写真の彼女の眼差しに、ふっと兄が重なった。

1/11 (月)




山沿ひの道にすっくと冬芒
    突然に現れたオブジェ。
    そう思ったほどの大きさ、迫力。

    雪催いの空だから、余計に。

    1/12 (水)




冬柳ランチの店は池の辺に
    今朝ふと電話をしたことから「お昼をいっしょに」と。
    エレクトーンを習い始めた頃からの友達と三人。

    食事の後で喫茶店へ寄り、コーヒーだけのつもりがケーキまで。
    店頭のケースの、マロンタルトが美味しそうで軽そうだったから。

    いっぱい、おしゃべりして、
    今日の陽射しのように、あたたかい時間だった。

1/14 (金)




日常の戻りしか問ふ花正月
    ちょうど一ヶ月。
    心配したのは数日にしても、杖を突いて迎春の夫。

    この一週間ほど、急に軽快した様子。
    左足だったから運転して出掛けることも出来たけれど、
    怪我は怪我。

    ホールイン・ワンも、アルバトロスもしたゴルフ場。
    アルバトロスは珍しいことだと、お祝いをしたことを思い出す。
    その、フェアウェイに大きな穴が自然に開いていたなんて!
    十二月初旬の大雨が原因だろうという、大方の見方にしても、
    管理ミスには違いない。

    治りそうだからいいわ、という思いと、納得できないものとの混在。

    「夫」と書いたのはここでは初めて。
    多分、これからも書かないと思うけれど。

    この問題にはちょっとシビアになったわたし。
    ゴルフはゴルフ場のホールにボールを入れるゲーム。
    ゴルフ場は、決して不意に足を入れてしまうほどのホールがあってはならないところ。

    ・・・・・・・・・・・・

    あ! つい最近のことです。
    アルバトロス・ホールインワン、というのがあることを知りました。
    それを達成なさった方です。

    1/15 (土)




寒禽のすばやし紅き花の揺れ
    山茶花は満開。
    数が多くなるほどに花は小さく。

    大きな鳥が来るよりは、小鳥が遊ぶのが好ましい。

    あらら、この冬はみかんを木に刺したことがないわ。

1/16 (日)




水餅を探りし手なり泡浮きて
    歳時記を見ていて、懐かしさが。
    冷蔵庫にあるお餅を水餅にしてみようかしら。

    でも、水餅には火鉢と炭と餅網が要る。

    1/18 (火)




麦の芽のいづこにか萌ゆる気配して

1/19 (水)




にんじんよ今夜たべてよあまいのよ
    夕方、彼女は現れた。
    人参を一本手に持って。
    隣の市の農園へ行ったようで。

    人参におひげが生えてるなんて、わたしも忘れていた!


    「なまで食べてね」と言ったから、
    少し厚めに切ってかじってみた。
    ほんとうに甘い。

    明日の朝はサラダにして、ピーターラビットのお皿に♪
1/20 (木)




冬萌にはや浮び来る白き花
    寒中の青空。
    沙羅の梢。

    ‥‥あの花‥‥

1/21 (金)




凍星や街角に息ふかくして

1/22 (土)




くれなゐの莟ふくらむ四温晴



−連俳より−1/24 (月)




新年会らしき絞りの立姿
    一月も今頃になると、
    新年会だということを忘れそうになる。
    中の数人の和服姿が、それらしい雰囲気で。

    風邪気味で迷ったけれど、出て行ってよかった。
    楽しい時間だった。

    1/26 (水)




一輪の早梅なにを物語る



1/28 (金)




待春の真夜もひと揺れ震度一
    地震なのかどうなのか?
    しばらくして、ローカルテレビでテロップ。
    震源地伊勢湾。
    セントレアって、関係ないのかしら‥‥ふと思う。

    1/29 (土)




探梅や分かれてもまた出合ふ路
    四苦八苦の兼題。
    探梅行はしたことがないから。

    随分前に、子供の高校受験の時、
    「行くものよ!」と、親戚の者に連れられて行った岩津天満宮で、
    「咲いてるかしら?」と話したことは思い出したけれど。

    なぜか、何人かに採っていただいた、今日の句会。

2/1 (火)




節分やなべて澄みたる夜の庭
    申し訳のような豆撒きに、窓を開ける。
    寒さは少し緩んだよう。

    昨日の雪の所為か、透明感のある空気。
    風邪の名残がなければ、しばらく歩いてみたいような。

    明日から、春!

    2/3 (木)