節分やわが家流にてござさうらふ


ショウボートの話などが出て、楽しい夕食だった。
五月にはと、ある計画も。

帰ってから、豆を撒く。

明日から春。
わたしは午後、髪をカットした。

2月3日 土曜





マフラーも薄手大型電気店へ


咲いて二日目の昨日の花。
明日には白くなりそうな。

そして、開きそうな莟が三つ四つ。





 2月2日  金曜





水仙を摘む話聞くライヴハウス


近くの河川敷に水仙が群生しているそうな。
わたしも摘んでみたい。

昨日はつぼみだったのに、今朝咲いた花一輪。





1月31日 水曜





やはりこの頃に莟の日脚伸ぶ


室咲きのニオイバンマツリ。
匂い蕃茉莉。
英名の、Yesterday today and tomorrow が好き。

十二月に部屋へ入れると、かならず咲いてくれる花。



実物×2の大きさ?

 1月30日  火曜





ブルグミュラーかろくかろくて春隣


弾いているあいだ
少女は黄みどり色のことり♪

1月27日 土曜





昼の陽にちらちら光る冬木の芽


あら!

もう、沙羅の芽が!


 1月25日  木曜





円形のビル建ちさうな寒茜


夕方見た建築現場の鉄骨はそんな風に並んでいたような。

背景の空が美しかったから、そう思いたい。
書きながら軽快なワルツを聞いているから、そう思いたい。

1月23日 火曜





一番に舞台でおじぎ冬すみれ


十時から会場へ入った。
こんな時間のコンサートは、わたしは初めてかもしれない。

早生まれだから、誰よりも若くての順番。
彼女のオリジナル曲のタイトルは「冬物語」

わたしの想像では、スキーへ行ったことなのかしら、と。





もう少し背が高くなったら、エレクトーンで聴きたいな、そうも思った。

「ねえ、鈴の音どれ?」
「タンゴのリズムにして!」
わたしのエレクトーンでボタンを訊かれるし、リズムのエンディングを面白がっているし。
でも、それ以上は何も教えないことにしている。

あの頃のわたしのお弟子さんたち、今も音楽を愉しんでいるでしょうね‥‥

 1月21日  日曜





胸にひびく歌のいくつか新年会


「愛の讃歌」と「千の風になって」
そして以前から惹かれる曲だった「約束」も、彼女の歌には想いがあふれていた。

華やかな曲はむしろ少なかったのに、
今、思い返してみると、素晴しい新年会だった。





歌う人にも、聴く側にも、人生の悲しみも歓びも、何度か過ぎて行ったからだろう。

1月18日 木曜





屈託に寒のあやめのゑがほかな


細い線の葉にかくれんぼしたような、青い花。
冬の青い花はあまりないような気がする。

今年はほんとうに寒に咲いている。

 1月16日  火曜





初針や忘れてはゐぬ糸捌き


縫い物をしなくなった。
あれほど好きだったのに。

スカート丈を伸ばして、裏布と綴じ付けるための鎖編みを左手で作る。
あら、自然に出来てしまうわ‥‥
当り前といえばそうなのだけれど、ふと思っていたほどのしばらく振り。

1月13日 土曜





十までを数ふ抑揚手毬唄


  いちもんめのいーすけさん
  いのじがきらいで
  いちまんいっせんいっぴゃっこくいっといっしょう
  いっしょうますおさめて にもんめにわーたした

意味などはわからないで歌っていたようだ。
十まで続けることは難しかった。
高学年のおねえさんの動きを眺めていた記憶。

-連俳より- 1月10日  水曜





人日や携帯メール異国より


初句会。
手作りの甘酒を頂いて、楽しく始まる。
添えられたゴーヤの味噌漬が、とてもいい味で、教えてもらう。
夏には漬け込んでみよう。

甘酒の作者に、この句が好まれた。

1月9日 火曜





雪舞ふや書割り紅き花の揺れ


全国的に荒れ模様の真冬日。
夜中から雨と風、細い竹が撓う朝。
昼には霙から雪へ。

それなのに、もう、三時頃には明るい陽も射していた。

1月7日  日曜





寄鍋もかろく回復期とあらば


お刺身用のひらめと蟹と豆腐。
そしてほうれん草とえのき。
いつもの半分の品数かも。

○○ダイエットでした、3キロ減。
1月5日 金曜





まろまろと現れし猫三日はや


1月3日  水曜





制服の若き人より御慶かな


1月2日 火曜





ゆるらかに平成十九年初日影


平成十年の元日、こういう言い方では少し曖昧な感じになる、
つまり、1998年の元日には、この句が書いてあった。

    年迎ふウィンナ・ワルツ聴きながら

わたしがこのサイトを持って、書き始めてからの最初のお正月。
あの頃は深夜にコンサートホールで素晴しいカウントダウンがあった‥‥

その一年前はたしか「つま恋」だったけれど、
もう一年前には華やいで。

それ以前の二年ほどは、おばあちゃまも一緒に大勢で来ていたことも思い出す。
ロビーでは獅子舞やお琴の演奏もあったし、そうそう占いコーナーも。
「あなた、今とても充実している時ですよ、みんなに囲まれて」
タロットでそう言われたことは覚えている。
どうして?こんなにお荷物重いのに?と思いながら聞いていた。
たしかに、今、あの頃が懐かしくなっている。

ともあれ、おなじホテルでの迎春。




1月1日 月曜