節分やわが家流にてござさうらふ
五月にはと、ある計画も。
帰ってから、豆を撒く。
明日から春。
わたしは午後、髪をカットした。
マフラーも薄手大型電気店へ
明日には白くなりそうな。
そして、開きそうな莟が三つ四つ。
水仙を摘む話聞くライヴハウス
わたしも摘んでみたい。
昨日はつぼみだったのに、今朝咲いた花一輪。
やはりこの頃に莟の日脚伸ぶ
英名の、Yesterday today and tomorrow が好き。
十二月に部屋へ入れると、かならず咲いてくれる花。
実物×2の大きさ?
ブルグミュラーかろくかろくて春隣
少女は黄みどり色のことり♪
昼の陽にちらちら光る冬木の芽
もう、沙羅の芽が!
円形のビル建ちさうな寒茜
背景の空が美しかったから、そう思いたい。
書きながら軽快なワルツを聞いているから、そう思いたい。
一番に舞台でおじぎ冬すみれ
こんな時間のコンサートは、わたしは初めてかもしれない。
早生まれだから、誰よりも若くての順番。
彼女のオリジナル曲のタイトルは「冬物語」
わたしの想像では、スキーへ行ったことなのかしら、と。
「ねえ、鈴の音どれ?」
「タンゴのリズムにして!」
わたしのエレクトーンでボタンを訊かれるし、リズムのエンディングを面白がっているし。
でも、それ以上は何も教えないことにしている。
あの頃のわたしのお弟子さんたち、今も音楽を愉しんでいるでしょうね‥‥
胸にひびく歌のいくつか新年会
そして以前から惹かれる曲だった「約束」も、彼女の歌には想いがあふれていた。
華やかな曲はむしろ少なかったのに、
今、思い返してみると、素晴しい新年会だった。
歌う人にも、聴く側にも、人生の悲しみも歓びも、何度か過ぎて行ったからだろう。
屈託に寒のあやめのゑがほかな
冬の青い花はあまりないような気がする。
今年はほんとうに寒に咲いている。
初針や忘れてはゐぬ糸捌き
あれほど好きだったのに。
スカート丈を伸ばして、裏布と綴じ付けるための鎖編みを左手で作る。
あら、自然に出来てしまうわ‥‥
当り前といえばそうなのだけれど、ふと思っていたほどのしばらく振り。
十までを数ふ抑揚手毬唄
いのじがきらいで
いちまんいっせんいっぴゃっこくいっといっしょう
いっしょうますおさめて にもんめにわーたした
意味などはわからないで歌っていたようだ。
十まで続けることは難しかった。
高学年のおねえさんの動きを眺めていた記憶。
人日や携帯メール異国より
手作りの甘酒を頂いて、楽しく始まる。
添えられたゴーヤの味噌漬が、とてもいい味で、教えてもらう。
夏には漬け込んでみよう。
甘酒の作者に、この句が好まれた。
雪舞ふや書割り紅き花の揺れ
夜中から雨と風、細い竹が撓う朝。
昼には霙から雪へ。
それなのに、もう、三時頃には明るい陽も射していた。
寄鍋もかろく回復期とあらば
そしてほうれん草とえのき。
いつもの半分の品数かも。
○○ダイエットでした、3キロ減。
まろまろと現れし猫三日はや
制服の若き人より御慶かな
ゆるらかに平成十九年初日影
つまり、1998年の元日には、この句が書いてあった。
年迎ふウィンナ・ワルツ聴きながら
わたしがこのサイトを持って、書き始めてからの最初のお正月。
あの頃は深夜にコンサートホールで素晴しいカウントダウンがあった‥‥
その一年前はたしか「つま恋」だったけれど、
もう一年前には華やいで。
それ以前の二年ほどは、おばあちゃまも一緒に大勢で来ていたことも思い出す。
ロビーでは獅子舞やお琴の演奏もあったし、そうそう占いコーナーも。
「あなた、今とても充実している時ですよ、みんなに囲まれて」
タロットでそう言われたことは覚えている。
どうして?こんなにお荷物重いのに?と思いながら聞いていた。
たしかに、今、あの頃が懐かしくなっている。
ともあれ、おなじホテルでの迎春。
1月1日 月曜