バンマツリ 五首
紫の花香はしきバンマツリ卓上にあり慰むるがに
あえかなるかをりをたつるバンマツリ和洋いづれとも名の好ましや
バンマツリの花白けつつ落ちたればその香はしさわが手の平に
春咲きしかのバンマツリ秋来ぬと紫かをる花つけにけり
ほのぼのとかをりたちこめる窓際に鉢の初花あのバンマツリ
秀 雄