南へ向う国道の分離帯には、山茶花が紅く咲き始めている。
歩道の並木の新緑の季節も好きだったけれど
クリスマス前の、ちらちらと見える紅い花は、もっと素敵だった。

あの可愛いお店へ通っていた頃！

書かなかった昨年は、クリスマス・カードをたくさん出した。
ネットでも、初めて自分で作って送ったりした。
年末の仕事が一つ少なくなった安堵感もあった。

今年になり、正月に賀状を頂いて、出してないことへの申し訳なさや
いつも来る親しい人から来ないこと、すべてが詰まらなかった。
言い訳めいた寒中見舞は出したけれど
年賀状は、やはり書く方がいい。

お昼前の宅配便で、花束が届いた。
送り主の名は書いてない。
箱には横文字がいっぱいで、大きくSingaporeとある。
長男はもう帰って来ているし‥‥

送ってくださったのは、だれかの友人ご夫妻。
中にクリスマス・カードが入っていた。
昨年行った時、奥さまはほんとうに楽しそうに暮していらしたっけ。

お気に入りのカットグラスに活けて、部屋が華やかになった。

ここ数年そんなことで柚子湯の句は作れない。
ま、いずれにしても洋風バスより、木の風呂でこそ風情があるし。

それにしても、わたしは「Summer Time」にうっとりと‥‥

クリスマス・プレゼントの薔薇の花。
お礼の電話を松山へ。
娘さんのコンピュータをいよいよ接続するという。
いよいよ、じゃない。やっと、ね。
そう、あなたに見てもらいたかったのよ。

街角の大きな花屋さんの前は、二十日以前から年の市。
輪飾、注連縄、鏡餅（型の砂糖）。
その中ほどでは、クリスマス過ぎのサンタクロースの人形が踊っている。
カントリーっぽいメロディーに合せて、ユーモラスに踊るサンタは
あの花屋さんに、十月頃からいったい何十人居たのだろう。
売れ残ったのはこの二つ？

飾を幾つか買ったわたしに応対してくれたのは、さらさらっとした感じの青年。
注連縄と、楽しいサンタクロースと、爽やか過ぎるくらいの売り手と！
明るくて、これもいい、そう思った。

月下美人が七分ほどひらいています！
つぼみに気付いてから半月以上になるかしら。

十一月まで庭へ置いていたのを室内へ入れたから、とは思うものの、それにしても‥‥
夏の花よりも大輪。
乾燥しているからか、香りは高くない。
そして、まだ一つ、つぼみがあるんです。

to Winter2