立冬の満月煌々佇めり

今日も昼間は暑いくらいで。
それでも立冬。
夕方出掛けるのには、初めてウールのセーターを着た。

東を向いた玄関のドアを開けたら、丸い月!
 11/8 土曜 






枯葉踏むたのしさ雨の煉瓦道

俳句のお仲間で、絵を習うことに。
俳画といっても、華やかな画風の方が教えて下さる。

午後の時間があっという間に流れて行った。

わたしがどこまで続くのかしら?
でも、新しいことを始めるって、素敵です。
 11/10 月曜 






またひとつ間違ひ電話冬黄葉


 
11/11 火曜 






久々に坐して閉ざすは白障子

帰るさも敷石濡れて冬灯

千両も揺れしか釣瓶の井戸の陰

11/13 木曜 






山茶花の透くる彼方に海青し

 11/14 金曜 






クリスマス・ムードでCD選んだの?

「ネ、これかけて♪」
「あら、いつものとちがうわよ」
「いいの!ほら エレクトリカル・パレード ってかいてある、
これなの、これききたいの!」

そうよね、あなた、ディズニーランドへ行ったものね。
ディズニーのシリーズもので、でもわたしは聴いていないCD。
うん、かっこいい。
シンセサイザーでのメドレーになっていて。
それからいろんなヴァージョンで‥‥

彼女が帰ってからも、わたしはリピートで流していた。
11/15 土曜 






歌声は小粋にポインセチアの黄

一年前から彼女のファン。
どうしても行きたいと思った名古屋での LIVE へ。
彼女の名はジャネット・サイデル。
ベースはお兄さんのデビット・サイデル。
ギターのチャック・モーガン。
そして、ドラムスはあの八城邦義。

    散紅葉“I Love Paris”の弾き語り
                            -連俳より-
ジャズの中、時にシャンソンを鏤めて。

素敵な夜でした。

今夜の彼女の写真を、もしかしたら、頂けるのかも‥‥




−とてもいいデジカメで写してらした方から♪−

 11/18 火曜 






水色のドレスの歌手の「枯葉」聴く

九年目という、ボジョレ・ヌーヴォーとシャンソンの会。
かとう えい子の歌は冴えていた。
ピアノは菅沼 直
二人の演奏を、わたしはもう十五年以上聴いているのかしら。

「タトゥーエ」という、初めて聴いた曲が好きだった。

「枯葉」に、ちょうど送ってもらっていた友達の草絵が合う。
絵のタイトルは「秋景色」だけれど‥‥





click please ♪
11/20 木曜 






初冬や留袖の衿目に入り

ホテルのティールーム。
クリスマスの飾りつけなどで明るい中、結婚式を待つ人達も。

遠い席から鮮やかに見えるのは、
留袖姿の人の白い衿の線。
 11/22 土曜 






長電話終へてしばらく葛湯手に

雨が降る夜だから。
ひとりだから。
11/24 月曜 






牡蠣飯のこれはたしかに母の味

最近、生協を利用することが。
今回届いた宮城産の牡蠣は嬉しいことに小ぶり。
だから、牡蠣ごはん。

無農薬のみかんの皮を刻んで冷凍してあったから、
それを振りかけて、懐かしい味に。
 11/27 木曜 






花びらの紅掃き寄すに時雨かな

11/30 日曜 






極月や流れに任すこととして

さあ、十二月!と、そう思ったのはいつの頃?
この数年は、何をしなければ‥‥とは思わないことにしている。

今夜、初めて聴いたビートルズの“Because”
とても美しかった。
歌っていたのが父と娘で、その爽やかさがまた良かったのかもしれない。





 12/3 水曜 






冬黄葉迷ひて選ぶ珈琲豆

友達の家の前は、水道工事中。
警備の人から、「通り抜けは気を付けてくださいよ!」と言われてしまう。
なんだか、ふっと、おかしい‥‥
理由は話せない。

帰り道。
公園の、大銀杏の黄葉が綺麗だった。

デパ地下は、師走ムード。
12/4 木曜 






短日や小雨土曜に何をせし

 12/6 土曜 






冬満月日本列島照らしたり

この国は
いったい
どこへ行くのだろう

そう眺めているのかもしれない。
12/8 月曜 






初霜や優しさを知ることひとつ

 12/10 水曜 






子供服の店を飾りし冬の頃

TOPのクリスマス・リースに合わせて書いた句。
もう、10年は過ぎてしまったのだろうか。
この季節を、ほんとうに活き々々と楽しんだ数年だった。
ラッピングの紙も、金色のリボンも‥‥

そうそう、あのフリンジの付いたハイソックス♪
12/11 木曜 






冬の薔薇ふわふわ甘き夢のせて

ネットのお散歩をしていたら、
素敵なものを見つけた。

時々お訪ねする「空色もめん」さんの、ギフト・パッケージ
 12/12 金曜 






ショールして四つ角街の灯車の灯

コートを着るほどでもないけれど、と、
このグリーンよりももっともっと深い色の、カシミアのストールを持って出た。
もう忘れるほど前からのもの。
でも、ほんとうに優しく温かい。
12/16 火曜 






寄鍋のそれほど語ることもなき

忘年会がふた晩続いた今週。
もう今夜は、あるものでの寄鍋に。
蕪と白菜の多目がよろしくて‥‥
 12/18 木曜 






初雪の舞ふ庭今朝のまぶしさよ

12/20 土曜 






ゆきうさぎおめめとくちはわたしがね

遊びに来た彼女が、万両の実を採っていたから、
芝生に残った雪で、雪うさぎを作ってみせたくなった。
紅いお盆にと思ったけれど、早くしないと解けてしまいそう。

わたしのデザインは目と耳とまでだったのに、
「おくちも!」と‥‥




    水鳥と遊ぶつもりで駈ける橋
                -連俳より-
 12/21 日曜 






風の音すれば良いにと柚子湯の香

冬なのだから、冬至なのだから‥‥

タイルに囲まれたバスルームの、風情のなさ。
いつもは思いもしないことを。
12/22 月曜 






歌声も祈りも満てと聖樹の灯

十二月に入ってから、何度かTOPの句とMIDIを変えた。
いつもはBGMは流さないと決めているけれど、
このシーズンには楽しみたいから。


クリスマス二代のサンタを信ずる子

「胡桃割り人形」観たし冬茜

 12/24 水曜 






牡蠣を買ふ赤穂の海の波の音

浜名湖と岡山のもあった。
けれど、赤穂産のを選ぶ。
昨年の春赤穂で泊った時の、美味しかった魚料理を思い出して。

今夜は静かなクリスマス。
12/25 木曜 






霙れしと聖歌四○五歌ふとき

 12/26 金曜 






賀状書く藍染皿にブルーチーズ

紅ワインが美味しかった。
少しの酔いをコーヒーで醒まして、さて年賀状を‥‥

書こうと思っているけれど、さて。
12/28 日曜 









秋へ