茄子煮るや二時間半のテレビの夜
    茄子を食べる頃に夕刊で気付いた映画だけれど‥‥
    「Shall we ダンス?」

    この映画は、以前に二度も観に行った。
    久しぶりに楽しい映画だったから。

    つい先日のこと、リメイク版の「Shall we dance?」を観た。
    パソコンで予約し、携帯電話でチケットを買う、その楽しさも知った。
    QRコードが身近になった♪

    役所広司とリチャード・ギア。
    日本の映画とアメリカの映画。
    それぞれに、良さがあるものだと。

    ただ、音楽は、あちらの圧勝ね。

    そして、茄子の煮物が似合うのは‥‥


    Pub Dever で

     5/4 (水)




テーブルと椅子を二つと夏きざす
    時には庭で食事をしたくなる季節。
    小さな軽い木製のを見付けて、
    近頃のささやかなお買物。


5/5 (木)




楽の音よ天翔けてゆけ聖五月

−連俳より−5/5 (木)




三河湖も近しこの路風薫る
    渓流を見下ろす岩魚一皿と

     河鹿鳴く宿とは一夜泊りたし

     5/8 (日)




そら豆や午後の句会は小雨にて
    夕方そら豆をむきながら、句会のことを思い出していた。
    一人を除いて、をんなばかり。
    そして素敵なひとばかり。

    今夜は友達と二人、をんなどうしの夕食。
    そら豆も美味しかった。
5/12 (木)




芥子色のカクテル芥子の歌流る
    今日が誕生日というシンガーは珍しくルンバを歌った。
    「アマポーラ」‥‥!



    名古屋Swingで

    5/13 (水)




葉桜や十五年目の邂逅の
    川沿いの桜並木の緑が美しい。
    新しく出来たショールームの、ティーコーナーへ入った。
    「しばらくです」と声を掛けられて、
    顔は知っているのに、どなた?どこで?
    名刺をいただいて、「十年ほど前に」との言葉で、また思考は何回転か‥‥

    わが家をリフォームしたのはちょうど十年前。
    そこへはどうしても結び付かないし。

    あ!と気付いたのはその五年程前の、
    急に父母を迎えて、わたし達が別の家に移った頃のこと。
    大急ぎのリフォームをしていただいた、あの若い建築家。
    慌しい中で、無理なお願いもしたような記憶が蘇って来た。

    なんだか嬉しい、五月の午後。
5/15 (日)




かたばみに幼稚園バス遠ざかる




    5/16 (月)




緊張の融けて行くゆく植田道
    デンタル・クリニック、きらい。
    通うのをさぼっていたら、他の歯が熱いもの冷たいもので痛くなった。
    抜歯のつもりで予約していた今日は、だからその歯の神経を抜くことに。

    麻酔恐怖シンドロームだから、
    どちらにしても‥‥

    帰り道に広がる田植を終えたばかりの水田。
    風にゆれる水面と柔らかい緑。

    ほぉ〜っ♪

5/17 (火)




それぞれの想ひの綾や額の花

 5/20 (金)




小さくて新馬鈴薯はユーモラス
    送ってもらった箱の中に、可愛い丸いのがひと袋。
    洗ってそのまま塩茹でしたら、なんと美味しいこと!

    宅配便を受け取って、
    「ほんと、美味しそう!」
    携帯メールで書いたら、
    「届いた?食べて美人になって
    と帰って来た。

    新じゃがいもも、携帯メールも、
    今、いささか、おつかれのわたしには、とてもうれしい贈物だった。

    明日は少し美人になってるのかも。

5/21 (土)




あぢさゐはこれからわたしの万華鏡
    新しいデジカメに慣れなくて、
    なにを撮ってもブレている。

    今年、沙羅の花、写せるのかしら?



     5/23 (月)




まろまろと午睡してゐるつぼみかな

5/26 (木)




泉近し碧き妖精舞ふ真昼
    あるところで、青い花の写真を見た。
    惹かれるものがあって、こんな句を。

    黒種草だという‥‥
    ずっと前に、その種を植えるという話を書いていた人があったような。
    こんな可憐な花だったのね。


  
ベガさんの画像-Click Please-
     5/27 (金)




黒ビールまだその意気のありし頃
    隔世遺伝それぞれに?
    外観と、内面と。

5/29 (日)




真清水のピアノの音よスレンチェスカ
    友達からCDが届いた。
    その高齢のピアニストのことは、彼女から春に聞いていた。

    四枚のCDを、午後通して聴いて、
    それから、「ショパンの24の前奏曲」を三回くらい繰り返して。
    こんなに長い間クラシックのCDを聴いたことは、久しくないと思う。



    夜遅くなって、検索で見つけたページです。
    岡山での演奏会の感動を綴った日記でした。

     5/30 (月)




五つだけバレエのポジション薄暑光
    ネット句会の兼題「薄暑」に。

5/31 (火)




鱧料理しばし夜道を歩きけり
    京都の小路ではないにしても、
    不思議と車の通らない道。

     6/1(水)




六月の花嫁の名を思ひ出し
    この季節に咲く花の名で、空木さん。

6/3(金)




雷雲を横目名古屋は晴れさうな
    予報通りの夕立の中を出掛けて、
    大嫌いな稲光の中を走ることになったらどうしよう。
    もう少し早く出ればよかったのに‥‥

    ところが、高速道路の上の空は明るい。
    南寄りの新しい道路を選んでも、
    暗い雲は左側にして、向う空には虹でも立ちそう。

    ・・・・・・・・

    一瞬の虹のような光景に遭いました!
    スペイン皇太子と妃をお迎えになる高円宮妃殿下。

     6/4(土)




ふと窓を見やれば沙羅の初花の
    沙羅一輪ほぐれゆくなり屈託は

6/5(日)




われを呼ぶ少年の声麦の秋



     6/6(月)




ゆるやかに彷徨ひ光り初蛍
    郊外での食事会のあと、蛍を見に誘ってもらった。
    しばらく車で走って、小さな川沿いへ。
    人も少なく、蛍の数もまだ少なく、
    だからこその風情‥‥

    帰り道、ナビに「ゲンジボタル発生地」と!

6/7(火)




いとけなき御頬「ハイネス愛」の薔薇
    花フェスタ2005へ。

    薔薇を写したくて行ったわたしが、一番惹かれたのは‥‥



     6/8(水)




山の田の源氏蛍の絵巻かな
    先夜の場所からほんの少し奥の、溝の周りには、
    むかし見たような蛍の群。

    女の子の指には何度も蛍が。
    振っても振っても飛んで行かない。

6/12(日)




触るる花また見上ぐるも夏つばき



     6/14(火)




さみだれやなべて肯ひつつ静か


6/17(金)




にぎやかな会話の途切れ白き鱧
    突然ですが、栗焼酎って、ご存じ?

     6/19(水)




夜更けまで話しつづけて宿浴衣
    三人だけのオフ会‥‥
    三人で会うのは、もう三回目。

    あられさんは大阪から。
    そのあられさんのBBSで会ったこう子さんが、
    同じ街の人だと知った時のおどろきを思い出す。

    梅雨空の三河湾は、静かで優しい。



6/22(水)




空梅雨やマットも洗ふ洗濯機
    思いついたら綿毛布二枚。
    それから、キッチンマットまで。

    主婦業は、もう、いいかげん、なんですけれど。

     6/25(土)




エチュードを聴く炎昼の治療台
    エアコンは効いていても‥‥
    それでも、BGMの曲名を思う余裕は出来たのかしら?

6/27(月)




夏の波待つから髪を切ったのよ
    どんな海なのかしら。
    何色の水着なのかしら。

     6/29(水)




梅雨らしき昼はどうやらSALEらし
    じゃ、サンダルでも‥‥と、
    ちょっと立寄ったコ-ナーで、
    気に入ったのは「除外品」だったりして。

7/1(金)




青梅雨に釦の花の生れけり
    秋の、赤い丸い実は目立つけれど、
    この可愛い花には長い間気付かないでいた。

    そのまま、こども服のボタンにしたいような、木斛の花。



     7/3(日)




開襟シャツ縫ひしことあり格子縞の

7/4(月)




ビー玉の緑と青と水盤に
    それだけで涼しげ。

    グラスに小さな葉っぱを活けたテーブル。
    ポテトとチーズの、ホットサンドイッチが美味しい喫茶店。

      7/5(火)




羅を重きこころに纏ひけり
    だったらいいな、という‥‥

    −連俳より−7/6(水)




麻の葉や秘めたることのふたつみつ
    蓮の葉や
    にしても良かったのかしら?

    蓮見舟秘めたることのふたつみつ

    これも好きだわ‥‥

      7/7(木)




JAZZの店のもはや廻らぬ扇風機
    飾り棚の上の、手造りのような扇風機。
    思いっきりレトロ。
    何時の頃のものだろう。
    今、流れている曲が生れた時よりも、きっと旧い。

    古い曲が新鮮に聞える和音の魅力‥‥若いピアニスト。

      7/8(金)




一皿の美味なる加賀太胡瓜とや
    冬瓜でもない、と思ったけれど。
    生れて初めての大きな胡瓜!

    テレビでももてはやされているそうな。

    みなさま、ご存じなのかしら?
      7/12(火)




美しき角度万緑の天守閣
    友達の家から公園へ向う道。
    川辺の町角から思わず見上げた天守閣。
    ここから見たことは今までなかったような‥‥

    鯱の姿もはっきりと見えて、
    ゆっくりと写しに来なくちゃ!

      7/15(金)




たかんなの不意に芝生にあらはるる




    ティー・ショットの準備OKよ!?
      7/16(土)




葛ざくらテーブルにうすき句集あり
    夏本番。
    暑いから、涼しさを探す。

    明日から、バカラのグラスで麦茶を飲んでみよう。
    割れてもいいからというカップよりは、きっと涼しげ。

    もしも、割れちゃったら‥‥涼しさいっぱいに♪

      7/19(火)




なんとなく安堵の吐息夏の月
    名古屋36℃とか。
    でも、それほどには感じなかった。

    深夜に見上げる満月。



      7/21(水)




夕涼み会とて揺るる赤き帯
    あかるい空色の浴衣に赤い兵児帯。
    「おばけやしきも、あるの」
    「見に来ていいのよ!」
    そう言ってもらったけれど、ね。

    おばけさんは、せんせい達、なんでしょ。

      7/23(土)




髪を染む白さるすべり咲きし夜


      7/24(日)




夕立風十年ぶりの出会ひかな
    友達との食事会のあと、階段を降りて‥‥
    あら、どこかあの子に似てる、と思いながらサンダルを手にとる。
    名を呼ばれて、やっぱり!

    長男の、小学校の仲良し。
    そしてお母様。

    箕面へ越されてから初めて。
    彼の奥さんも、二人のお子さんも初対面。
    「旅行の途中で、懐かしくて寄りました」と。

    あの店で会えた偶然に、楽しい夜がよりたのしく。

      7/25(月)




左手に土用蜆を載せてみる
    土用うなぎのオンパレードだった午後のデパート。
    こうなると、わたしはほしくなくなる。
    まだ生きていた鰈を買って、
    それから、残り物のような量のしじみを全部。

    250グラムで300円。
    ふと、しじみって、枡で計っていたのじゃなかったかしら、と。


      7/28(木)




雨もよひ花火桟敷は仕上がりて
    明日からは八月。
    第一土曜の六日は花火大会。

    毎年のように川沿いで見ていたのに、
    この三年ほどは家に居た。

    今年は‥‥
    どうなるのかしら?
    まだ決らないのは、ご招待した方が夫人同伴かそうでないのか、まだわからないから。
    行くとなれば、浴衣にしようか。

      7/31(日)




青芝を刈れば部屋にも青き風
    小さな庭だけれど、芝生がある。
    芝だけは気になる人が居て、刈る。


    なんの匂いかしら、と今朝も。

    ふしぎに家中に草の香が広がる。


      8/1(月)




夕がほの花おほきまち門前町
    「空蝉」につづけて「夕顔」にしようと思った。

    ふと読み返してみたいと、谷崎源氏を。
    流し読みながら、目にとまった「われから」!
    たしか、あべさんは枕草子にと‥‥
    あらあら、ここにもあったんだわ。

    ほんとに、知らないことが多過ぎる。

      −連俳より−8/3(水)




秋を待つをさなごの動き眩しみて
    バレエ教室が楽しいらしく、
    「ほら、これね」
    それらしい形を見せてくれる。

    「こんなの、できる?」
    出来るわけないじゃない!
    180度なんて‥‥

      8/5(金)




歓談の宴なごやか大花火

垂直線斜線打揚花火かな

「ナイアガラ花火」落下す川面へと

川面には「金魚花火」の愛らしき

大団円花火華麗に舞ひ舞へる



      8/6(土)